「仕事の効率化」や「不安の払拭」に効果のある書き出しテクニック
メールの返信やクライアントへの電話など、やらなくてはいけないことが沢山あるのに効率的に進められない…コロナ禍によるこの先の漠然とした不安がある…など気持ちがもやもやするときにおすすめのテクニックをご紹介します。
シカゴ大学ラミレスらが行った研究に、試験直前の10分前に、試験について不安に思うことを紙に書き出すというものがありました。
すると、不安を書き出した場合と、そうでなかった場合は書き出したほうが成績がアップしたという結果になったそうです。
その理由は不安を書き出すことで「ワーキングメモリ」が解放されるから。
ワーキングメモリとは脳の前頭葉の働きで、短い時間のみ情報を保持し、同時に処理する能力のことです。
このワーキングメモリが同時に処理できる能力は意外に小さく5~7つ程度といわれています。この処理能力は加齢によって衰えていき50代に入る頃には30%程低下するといわれています。
不安なことがあると、それが頭の中の大切なワーキングメモリを占拠してしまい、本来考えたり、思い出したりするべきことができなくなってしまうからです。
このワーキングメモリをもっとうまく活用する為には、効率良く開放し、次から次へ新しい情報を処理することが大事なのです。
具体的な解放の方法とは?
すぐやる
まずは短期記憶にも蓄積させる前に、終わらせてしまう。
これをやらずに後でやろう…とすると、大切なワーキングメモリの一つを使ってしまいます。
メモする
すぐに取り掛かれないものの場合、メモをします。
これは状況把握と優先順位付けの為に行います。
それを行うことでワーキングメモリは解放されるので新しい情報の処理が可能になります。
書き出す
メモのような簡単なToDoではなく、複雑な課題に対しては、それを書き出し、自分の頭で思いめぐらしているものをビジュアル化させます。
それにより、全体像の把握がしやすくなり、停滞していた思考が活発化し新しい対応策も出しやすくなります。
コロナ禍において、先行きの見えない状況や、それに伴う不安などを感じることが多くあると思います。
それを外へ出さずにしまい込んでいると、知らず知らずのうちにワーキングメモリを使ってしまい、効率的な作業へ支障をきたしている場合もあるのです。
やらなければいけない簡単なタスクから、思い悩んでしまう将来の悩みまで、どんどん書き出すことでワーキングメモリを解放し、脳を効率的に働かせましょう!
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